昨日、二宮神社に參りしのち叔母一家きてけふ東京見物す。付合ひとて豐洲がららぽーとへ行けり。人混みごみして休むも苦勞なり。衣料品店多かれども流行ものは面倒にてなんとなく入れず。衣裳を氣にせざるにあらざるなり、買物を好かぬのなり。若き交際中男女多し、休む場所のない憂晴しに一般的交際形態について考察を及ばしぬ(ジェンダー論にかぶれしゆゑ)。一杯の紅茶を飮むも得ずは設計の難といふべし。テイクアウトの店少なきは好ましからぬことなり。歸途に銀座は山野樂噐を訪ひぬ。シューマンが『小さな子供と大きな子供のための12の連彈曲集』(Op. 85) の演奏の録音を求むもなければドビュッシーが『前奏曲集』『映像』を彈けるミケランジェリの録音を求めり。『ピアノのために』の教本を探さんとすも暇なければ止む。歸りて演奏を聽くに、かうなる音樂のありしや、とぞ驚く。
23:55
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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