多くのことを(具體的に何年、といふのでなく)遠い昔に推定してしまふ惡癖があつて、それは、過去の自分も含めた他人が、昨日のやうに近くてとても遠い距離を持つてゐるからなのか、それとも他人と距離を置いてゐたいのかと思ふ。從弟はひとなつこくて會ふと私に抱きついてきさへするが、その肌の暖かさを濕つてゐて生暖かく感じてしまふ。
19:58
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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