文字と繪文字のちがひを、單語か文章/概念かといふ違ひととらへてゐたのだが、『楔形文字入門』(杉勇、講談社《学術文庫》、2006.1)に純粋の絵文字というのは、たとえば二人が武器をもって戦っている場面をえがいて「戦い」の概念をあらわすことはできるが、「戦い」「戦った」「戦うであろう」などの概念のニュアンスをつたえることはできない
といふのを読んで、このやうな明確化が文字により可能になつたことに感銘を受けた。文字への第一歩とは、すなはち、ニュアンスをできるだけ文字でつたへられるやうに――文字だけでコミュニケーションできるやうに――細かく記すことにほかならなかつたのだ。
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——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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