まるくなりてねむるさまはいとかはひらし。
白川先生のカレンダー、甲骨文が大きく出てゐるのはいいのだけれど、リュウミンでやつてゐて少しいやなのが、2006版は「まこと」だとか大きく假名が出てゐて、さらにううむとなる。
昨日書いた、『萬葉集釋注』(原文篇、伊藤博、集英社、2000)の、字體の整理の部分を引いてみる。
一、原文の字体に関しては、なるべく底本の文字に近いものをあらわすように努めたけれども、活字化にあたって、次のような整理を行なった。
- 新旧の字体の別がある文字のうち、底本に旧字体で書かれている文字は旧字体に、新字体に近い字体で書かれている文字は新字体に統一した。ただし、活字の上で新旧の差がさほど激しくない場合には新字体によった。このうち、旧字体で統一した文字は次の通り。
- (略)
- 再現しても意味の認められない異体字や、底本独自の筆癖による文字などは、適宜通行の字体に改めた。ただし、全体の様相を勘案し、底本の異体字をそのまま採用したものもある。
- 【底本の字体を改めた例】
- 高←髙〔引用者註ハシゴ高、以下龜甲括弧は引用者註〕 京←亰 競←竸〔京←亰の關係に準ず〕 奈←柰〔大が木〕 友←〓〔友の右肩に點〕 耆←𦒿〔日が目〕 召←𠮦〔刀が点2個〕 紐←紉〔丑が刃〕 娉←〓〔由の部分が簡略〕 歟←欤〔與が与〕 皺←〓〔芻がヨ二つ〕 纒←〓〔墨が黒〕 逕←〓〔巠が至〕 桑←桒〔又三つが十三つ〕 棗←〓〔来の上部を二回繰返し〕 庭←𨓍〔手を眞垂で覆ひ之繞を履かす〕 (以下略)
- 【定本の異体字を採用した例】
- 尓 𠮧 并 伇 以下略
と思つたけれども力盡き。作業開始が遲かつた。また明日。
23:45
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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