やつぱり田舍の暇と都會の暇は性質が違ふものです。流冰が豐かな海産を育むのに必要である、とは最近判つたことですが、漁師はそれを知らず却つて流冰が無ければ魚が獲れると云つたといふ事例が示すやうに、圓を描いて巡る生活は、限りなく違ふ軌道を描くものを異物を排除する性質も持ち合はせてゐるやうです。池澤夏樹がその著に書くとほり、純粹な田舍といふものは妄想でしかないのですが、都會は嫌で農村がいい、といふのは、實にアヤシイ性質のものでありませう。
22:17
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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