目白の某大學にオープンキャンパスに行つて、その歸り、本屋で立ち讀みをしてゐたらば、初期微動の後下から突きあげられて、裏で本が崩れる音がした。本屋の本は崩れなかつた。その後も立ち讀みを續けて(小林章さんの新刊)、驛に行けば、歸りに乘つてきた路線は運轉見合せ、これから乘る路線も先ほど運轉を再開したばかりであるといふ。かくなる幸運もあるものかな、とぞ云々。
18:51
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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