・大岡昇平『俘虜記』新潮社
・福岡伸一『もう牛を食べても安全か』文藝春秋
・いとうせいこう・奥泉光+渡部直己『文芸漫談』集英社
・山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』光文社
SIIの電子辭書を買ふ。えらい小さい。前のキーボードは中々良いものだつたが、今のは無闇に硬くていけない。
二番目。舞姫風にいふと、「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感觸を、いかにか筆に留めん。況やその實をや」。複雜怪奇なる物への蔗を嚼むを助く良書、新書たらんものかくあるべし。
三番目。奧泉さんて、『新・地底旅行』(朝日新聞社)のひとなのか。新聞連載時は中々に楽しく読んだ――最後の一週間くらゐを。池澤夏樹の『静かな大地』のときもさうだつたが、新聞小説つて、おもしろさうなのでも、追つて讀むのはなかなか大變なのだ。高橋源一郎(名前合つてるよね?)のも結局途中で讀むのを忘れて、もういいやと思つた。誰のだか忘れたが、『椿山課長のなんたら』も最初から途中まで。
再び二番の書。讀みながら、「いくら母乳がいいとて、これを理由に母乳飼育の出來ない人を虐げる人がゐたら、勘違ひであらう」等々。微妙な問題を幾多も孕んでゐて、讀むべしとしか云ひ樣がないのは、弱點かどうか。
18:57
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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