Diary/ + PCC + — HIMAJIN NI AI WO. Love Idle

2003年8月17日(日)

夏(15)

「うん、おいしい。」
と、あの客の子供は、素直に応えた。口の周りを、宇治金時の、緑と小豆が染めていた。あの客は、子供の口を拭きながら、
「良く続けていらっしゃいますね。」
と言った。
「ええ、この場所が好きですし、夏だけしか開きませんから。」
 例の、怪しい客と、あの客とは、隣り合わせだった。今の婦人には、怪しい客の動き動きが、全て怪しく見えて仕方が無い。
「そちらの方も、どうです?」
 婦人は、声を掛けてみた。もう少しで食べ終えようかと言う客は、ちらとこちらを向き、「はい」と小さく答えた。
「それはそれは。」
 婦人はにこやかに答え、「ゆっくりしていって下さいね。」と付け加えた。

<続>

16:59

a(半角)と入れてください。
 
最近の日記
過去ログへの誘ひ:
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2015